売上をアップするにはどうすればいいでしょうか？
アメリカの著名なマーケティングコンサルタント、ジェイ・エイブラハムは「顧客数・客単価・購入頻度」の3つのいずれかをアップさせれば良い、と説いています。
この3つは掛け算ですので、例えば今年の売上を大きく伸ばしたいというときに、どれか一つをアップさせるのは難しくても、それぞれを9%アップさせれば29.5%アップすることになります。

ただ、この売上アップの法則には大きな課題もあります。
例えば顧客数を増やすために営業社員を雇用すると、人件費などがかかるためコストも上昇してしまうこと。
客単価をアップさせたくても「値上げ」を言い出すのは難しいと感じてしまうこと。
扱う商品・サービスが頻繁に購入するものではないため、購入頻度を上げるのは困難であること、などです。

実際に世の中には、売上を大きく伸ばしながら利益を確保できず、事業の閉鎖や倒産にまで繋がってしまった事例が多数あります。
母体の大きな企業であれば、何とかそんなダメージにも持ち堪えられることができるかもしれませんが、中小企業、特に小規模な事業であれば致命傷になってしまうでしょう。

ですので、この売上アップの法則だけを見て、そこだけを上昇させることは一概に素晴らしいことだとは言えないと思います。